2014-10-28

Autumn Ceramic Fair 2014

秋もずいぶん深まり、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今年もサルミアッキ・秋のセラミックフェア開催致します!

今年は、アラビア社で20年間製造されていたシリーズ、リエッキです。








〜「料理」を本気で楽しむ道具、リエッキ(LIEKKI)〜


2014年秋のセラミックフェアは、直火可能な器、リエッキシリーズをご紹介致します。
みなさんもきっと、どこかで見たことがあって、気になる存在だったリエッキシリーズの
本当の魅力を、今回のセラミックフェアを通じて、感じていただけると思います。



和食器のような趣きとフィンランドらしい機能美の両方を兼ね備えたシリーズ、リエッキ。
そのデザインは、緻密な計算のもとウッラ・プロコペにより1957年に発表されました。


直火可能にすることで、これまでの調理法を格段に魅力的なものに変え
そして、そのまま食卓にサーブしても料理の雰囲気や美しさを失いません。
料理を作る側、料理を食べる側、そのどちらも十分に満足させてくれる道具です。


そして、もう1つの大きな魅力は、そのバリエーションの豊富さ。
ポットやキャセロール、深いボウルにプレート。
シリーズで並べてみることで、必ず「使ってみたい1つ」が見つかると思います。

さぁ、秋の食材をふんだんに使って、みなさんも「料理」を本気で楽しんでみませんか。



実店舗、オンライン共に、10月30日(木)13時よりご紹介して参ります。









2014-10-26

ローカルなものを探してみる。カッリオ地区その①




サルミアッキは、フィンランドが好きです。
なので、取り扱うお品もフィンランド製品だけ。

でも、フィンランドに行ったからと言って、フィンランド製品ばかりが売られているわけではありませんw
どんどん、グローバルになっていく中で、海外の製品も本当に多く目にします。
でも、旅に出たからには、よりローカルなものを求めるのが、旅の醍醐味!ってもんですよね。
フィンランドに行ってわざわざ他の国の製品なんて買わないでしょ?w





















と、言う訳でヘルシンキで最もディープな地区と呼び声高い、カッリオ地区のオススメ3店舗を
順番にご紹介していきたいと思います。
位置的には、中央駅から北東の方角。メトロだと Hakaniemi と Sörnäinen に挟まれた辺りです。
昔は、労働者階級の人たちが住んでいた地域だったようで、朝っぱらからバーがオープンしていて
ビールが安くなるハッピーアワーがあったり(笑) 風俗店があったりと、
ヘルシンキ中心部からは、少し様子が変わります。
でも!最近では、若いデザイナーや新しいお店もたくさん集まるようになり
とても刺激的で魅力的な地区になっています。

そして、そんなカッリオ地区には、よりローカルを求める人たちが集まっている、ということです。




まず、最初のオススメ1店目。
Fox & Rabbit






絵本の中のようなとても甘くガーリーな世界観の店内は、間違いなく、乙女心をくすぐります。
所狭しと、アクセサリーを中心に洋服やバッグなど並んでいて、そのすべてがフィンランドデザインです。
お店の世界観を大切にしたオーナーのセレクトは、どれもレベルの高いものばかりですが
お求めやすい価格なのも、嬉しいポイントです。
若手デザイナーの作品も多く、フィンランドデザインの未来を感じられます。

もうとっくに乙女ではない私でさえ、思わずリングを1つ購入♡
旅気分を盛り上げるために、旅行中に身につけるアクセサリーを買うもよし!
友達へのお土産探しにもよし!可愛いもの探しなら、迷わずこちらがオススメです♪























2014-10-21

フィンランドデザインを買う前にしたいこと。



今回は、以前ここでも少しご紹介したヘルシンキカードのお話です。
「デザインが好きだから。」という理由でフィンランド旅をするはずなのに、
お買い物するだけで終わっていませんか?


ヘルシンキは、コンパクトな街ながら実に多くの素晴らしいミュージアムが存在します。
フィンランドのミュージアムの一番の魅力は、「デザイン」との距離感です。
多くの作品や、昔の貴重な資料や道具などの、息づかいが聞こえるような近さで見学ができます。
そして、それぞれ個性を持った建物の中に入れるのも、ミュージアムに行く大きな理由の1つになるでしょう。





とは、言っても少ない日程の旅では、たくさん観れないのも現実。
そこで!サルミアッキ的、お得で効率の良いミュージアムのまわり方を考えながら実践してみました!w

使うのは、この1枚のヘルシンキカードだけです。






これがあれば、ほとんどのミュージアムが無料で入場できて、

さらにトラムやメトロなどの市内の交通機関も乗り放題です!
値段は、大人1日券が39ユーロですが、しっかりお得なコースを考えたのでご安心下さいw






まず最初に宿泊先からトラムで向かったのは、アモスアンダーソンアートミュージアムです。
こちらは、10時からオープンしているので、最初に選びました。
個人所蔵のミュージアムとしては、フィンランドで一番大きいらしく、
最上階には、アモスさんのプライベート礼拝室も残されています。
現代アートの企画展も多く、この日、 TOMMI TOIJA の「Mutatis mutandis」展を見学しました。
この夏、マーケット広場で不気味な巨人の像が立っていたのをご覧になられた方も多いかと。
その方の作品でした。不気味でグロテスクで、見てはいけないような、でも目を背ける訳にはいかない。
人間の深い好奇心と、薄気味悪いものから沸き上がる不思議な美しさを感じられる。そんな作品たち。
私たちは、この展覧会で彼の作品の大ファンになりました。


http://www.amosanderson.fi















次に向かったのは、熊の像でおなじみの国立博物館です。
ここには、フィンランドの石器時代からの、生活の道具が時代を追って展示してあります。
その国の風土、環境、美的感覚、自然、宗教、いろんなもので形づくられていく道具たち。
身近な生活の道具や、漁業や農業で使われたきた仕事の道具、女性たちを美しく飾る装飾品に
室内を飾る調度品などなど。
とにかく難しいこと抜きに、見ているだけでも楽しめるのでオススメです。


















http://www.nba.fi/en/nationalmuseum















そして、休憩がてら向かったのは、ヘルシンキシティミュージアムの1つ、ハカサルミヴィッラ。
こちらは、いつ来ても入場無料のミュージアムで、ヘルシンキ市を紹介する展覧会が開催される場所です。
この時は、1950年代のヘルシンキにスポットを当てた展覧会でした。
当時のヘルシンキ市の街の様子や人々のファッションや生活などが垣間みれて、
多くの素晴らしいデザインが生まれた時代に、思いを馳せることができました。

敷地内にあるカフェで、シナモンロールとコーヒーで休憩。

庭は、小さいですがイングリッシュガーデンがあり、ヘルシンキのまた違った一面が感じられると思います。














そしてトラム10番に乗って向かったのが、デザインミュージアムです。

こちらは、毎回必ず訪れるミュージアムです。
名の通り、私たちが思い描くようなフィンランドデザインが常設してあり
自分が持っている食器や家具などが、「1つのデザイン」として展示してあるのを見ると
感慨もひとしおです。
さらに、開催されている企画展も、見逃せないものばかり!
デザインミュージアムは、毎回、展示方法が本当に美しくデザインされていて、見る者を圧倒します。
今回は、家具のデザインナーとして有名な、イルマリ・タピオヴァーラ生誕100周年記念展が
開催されていました。
我が家でもお世話になっている、ファネットのダイニングセットも展示されていて
あらためて、その美しさに魅了されてしまいました。
地下には、ワークショップのスペースもあったりと、デザインと触れ合えるのも嬉しい配慮です。






















http://www.designmuseum.fi
















デザインミュージアムから徒歩ですぐの場所にある、建築ミュージアムへ。
ちいさなミュージアムですが、フィンランドの代表的な建物の写真や設計図や模型などが展示されています。
何気なくヘルシンキの街を歩いていて、何となく目に入っていた建物が、
内部は、こんな構造になっていたんだ!と、地味にテンション上がりましたw
さらに、ミュージアム自体の建物の美しさも一見の価値があります。
少し専門的な展示なので、建築ファンの方にオススメのミュージアムです。






















http://www.mfa.fi















そして次は、トラム10番と6番を乗り継いで、少し離れたアラビアファクトリー内にある
アラビアミュージアムへ!
今回は、トーベヤンソン生誕100周年を記念して、アラビアのムーミンマグ展が開催中でした。
ここは、企画展だけでなく奥にある常設展をぜひとも観て頂きたいです。
1873年創業のアラビアの長い歴史の、ほんの一コマではありますが、代表的な作品が展示してあります。
もしかしたら、みなさんがお持ちのヴィンテージのカップなどの年代やデザイナーが
見つかるかもしれません。
ちなみに、イッタラのショップで50ユーロ以上のお買い物の時にヘルシンキカードを提示すれば、
15%の割引がありますのでお忘れなく!w(有効期限内のカードが有効です。)






















http://www.designmuseum.fi/arabia













そして、もう一度、トラムの6番で中心部に戻ってアテネウム美術館へ。
ただ、この日は、トーベヤンソン生誕100周年記念の展覧会で、長蛇の行列!w
並んで観る時間はなかったので、この日は断念しましたが、水曜と木曜の閉館時間が
20時までなので夕方からでもゆっくり楽しめます。スケジュールの後半に入れるのがオススメです。
国内最大級のコレクションを誇る国立美術館は、歴史の重みを感じられます。
翌日にお金を出して(ヘルシンキカードの期限が切れていたのでw)トーベヤンソン展を観ましが
アニメムーミンの印象ではなく、表現者としてのトーベヤンソンの深い才能や魅力を感じられる展覧会でした。
日本でも今週から、巡回展として全国5カ所をまわります。
まずは、横浜から。→トーベヤンソン展 その後、北海道、新潟、福岡、大阪























http://www.ateneum.fi














そして、最後に目指したのは、近代美術館キアズマです。
こちらも、水曜、木曜、金曜は、20:30までオープンしているので、スケジュールの最後にしました。
中に入ると、特徴的な大きなスロープが、展示室へのアプローチになっています。
現代アートの美術館なので、その展示内容は、いつも革新的で画期的
この時は、マリメッコとのコラボした展覧会、KIMPASSA展が開催されていました。
キアズマとマリメッコにゆかりのあるデザイナーたちの合同展だったので、
おのずとフィンランドの代表的なデザイナーたちの作品展となっていました♪
キアズマは、現在改装工事中で閉館しています。来年の3月リニューアルオープンの予定です。

















http://www.kiasma.fi







以上のスケジュールで、ミュージアム8カ所。トラムに乗った回数は、最後宿泊先に戻るまでに計6回。
ミュージアムの入場料だけで60ユーロ、トラムの運賃が15ユーロ必要です。
合計75ユーロが、ヘルシンキカード39ユーロですべてまかなえてしまいます!
今回、私たちはかなりハードなスケジュールを組んで実践してみました(笑)
でもミュージアムの営業時間帯や場所を考慮し、そしてよりフィンランドを知れる場所を選んで
スケジュールを組んであります。みなさんの限られた旅程を、有効に使って楽しんで頂くための参考になれば!





みなさんも大好きなアラビアの器や、イッタラのグラス、マリメッコの洋服などが

なぜこんなに長い間、愛され続けるのでしょうか。

歴史的背景の中、より求められたフィンランドらしさ。

そんなフィンランドの個性を様々な角度から見ることで、本当の魅力が見えてくると思います。
深く知ったり感じたりすることで、手に入れたフィンランドデザインが単なるモノから
本当に愛着のわく、大切な1つに生まれ変わってくれるはずです。


「フィンランドデザインを買う前にしたいこと。」















2014-10-09

TAVARATAIVAS 「365日のシンプルライフ」


現在日本で公開中の映画、TAVARATAIVAS 「365日のシンプルライフ」観てきました!

「フィンランド人の若者が、失恋をきっかけに、自分の持ちモノすべてをリセットして
行った365日の”実験”生活。毎日「自分にとって必要なモノ」を考えながら、倉庫に預けた
荷物の中から1つずつモノを選んでいく。(パンフレットより)」

という内容で、最初は、生まれたままの状態から、実験が始りますw
1日1つ、倉庫の荷物から一番必要なものを取りに行く。というのが、1つのルールで話は、進みます。
その中で、本気でモノに向き合ったり、遠ざかったりを1年間繰り返しながら
本当に自分を幸せにしてくれるものは、何か?を探していきます。

この映画を観てどう思ったか?よりも、自分はどうだ?と、考える映画になると思います。






ここからは、それでも、モノを売ることが仕事な私の感想です。

きっと、映画を観なくてもみなさん知っていると思います。
たくさんモノを持っていることと、幸せ度が必ずしも、比例しないことくらい。
でもその逆に、人として生活していく上で、必要最低限のモノだけで暮らすというのが
「豊か」だとも思いません。
だからこそ、「自分で選ぶ」ということが必要になってくると思いました。
流行とか誰かが持ってるとかでは、なくて。



私たちサルミアッキも、セレクトショップでしかありません。
フィンランドデザインの中から、流行など関係なく、これから先何十年も使い続けられる
そして、最高にチャーミングなモノを真剣にセレクトしています。
1年くらいでダメになってしまうようなモノや、飽きてしまうようなモノは、絶対に選びません。

店の中のモノたちを見ると、あらためて気づかされます。
戦後、物資の少ない中、本気でモノづくりがされていた時代だったからこそ
こんなに輝いていて、サスティナブル(持続可能)な存在でいてくれるんだなぁ、と。

みなさんに無駄な消費をさせてしまわないためにも、私たち売る側が、
「本気で選ぶ」ことをしていかないと、いけないと強く思いました。


ちなみに、我が家は、めちゃめちゃモノが少ないですw
何か1つ買うにしても、すんごく、それもすんごーく悩みます。
高い、安い関係なく、本当に使えるか?長く愛用できるか?
そこまで?というくらい、悩みますw

でも、その中から勝ち残った精鋭たちは、本当に可愛くって大切な存在になります。









2014-10-05

フィンランドに行ったら、アイスクリームを食べましょう。


フィンランドの食べ物で、胸を張ってオススメできるのが、アイスクリームですっ!
夏はもちろんですが、冬にも暖かい部屋でアイスを食べるという、フィンランド人。
その一人当たりの消費量は、毎年トップ5には、ランクインしているそう。
日本人の倍の量は、食べているそうですw

とにかく、どこで食べてもかなり高いクオリティで美味しいアイスクリーム。
夏になると、公園にアイスクリームのスタンドが現れたりして、どこでも食べれる印象ですが
その中で、お気に入りのアイスを見つけたい!と思っても、毎日アイスを食べ歩く訳にもいきませんよねw
そこで、今回、群を抜いて美味しかった2つのアイスクリームをご紹介します。
みなさんのお気に入りアイスになりますように!






まず、1つ目。




ヘルシンキで人気のショコラティエ Chjoko  のチョコレートアイスクリーム。
チョコレート専門店ならではの、濃厚さは絶品です!
チョコレートアイスを食べるなら、ここのアイスクリームがオススメ。
ミルクチョコ以外にも、ホワイトチョコ、塩チョコ、などなど味のバリエーションも豊富なので
お気に入りが見つかると思います。
このエリアは、アンティークショップも多いので、散策の休憩場所としてもオススメです。















そして、もう1つ。




原材料や製法にこだわり抜いた Jädelino のジェラート。
着色料や保存料など不使用で、材料もオーガニックや地元のフルーツなど原材料にこだわって
毎朝、仕込まれるジェラートは、とびきりフレッシュで、とにかく美味しい。
お子さんにも安心して与えられるので、親子連れのお客さんも本当に多かったです。
(このエリアは、テウラスタモという「食」に特化したお店が集まったマーケットホールなので
他にもお店はたくさんありますが、それは、また別の機会に!)

















日本人の私が、フィンランドで食べるアイスクリームの量は、消費ランキングの日本と
フィンランドのどちらにカウントされるのかなぁw
なんてことを考えながら、とにかく美味しいアイスを堪能するのでした。














2014-10-02

あまり知られていない、トーベヤンソン巡礼地。




今年2014年は、トーベヤンソン生誕100周年記念ということで、日本でも展覧会が開催されていたり。
もちろん!フィンランドでも盛り上がっているようです。
そしてどうも盛り上がり過ぎて、元々あった「カタヤノッカ公園」を、今年「トーベヤンソン公園」に改名!w





場所は、ヘルシンキのマーケット広場を抜けて、ウスペンスキー寺院のすぐ隣にあります。
さほど大きい公園ではありませんが、周りを高い木に囲まれていて、とても静かで落ち着く空間です。
ヘルシンキ生まれのトーベヤンソンが、幼い頃よく遊んでいた公園だったそうです。




自画像のポストカードを見ながら、彼女の面影を探してみましたが(ちょっとこわいw)
ここが「トーベヤンソン公園」とわかるのは、地味にこの看板だけですw
ムーミンやスナフキンの銅像なんかが、あるわけではありませんが
トーベヤンソンと同じ景色を眺めて思いを馳せるのも、なかなかオツなものかもしれません。









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